長尺の建築金具とLEDアルミボディに強みを持つNC金属加工「千代田技工」様
株式会社千代田技工様は、さいたま市で金属加工を手掛ける企業です。建築関連の長尺金物を主力に加工しています。2014年にイワシタの長尺NC加工機をはじめて導入し、これまでに計3台を納品させて頂きました。導入のきっかけと効果を、森藤泰介・専務取締役にお聞きしました。
森藤泰介・専務取締役
御社の金属加工の特徴を教えてください。
弊社の仕事の6〜7割は、建設現場向けの建築金物加工です。具体的に説明しますと、ビルの下地であるH型鋼やC型鋼を組み立てたところへ、カーテンウォールを張り付けていく構造でビルを建てます。そこに厚さ60〜70mm、幅200〜250mmの方立フラットバーというものを使います。そのバーを接続するための金具に、面取り、切り欠き、そして穴空けなどを施すのが加工内容です。
ビルごとに規格が異なるので、一品一様の金具を1〜2ヶ月で集中して作って、現場へ納品するサイクルです。加工する金属は、鉄60%、ステンレス30%、アルミ10%くらいの割合になっています。
イワシタの製品を知ったきっかけは。
弊社はその中でも長尺物の加工に特化しています。母材の長さは4mと6m、鉄であれば12mまであるのですが、その全てに対応します。それより短いものでしたら、すべて加工できます。長尺物は加工できる工場が少ないので、景気動向にあまり左右されず、おかげさまでユーザー様からはコンスタントに依頼を頂いています。
イワシタさんの長尺NC加工機をはじめて導入したのは2014年頃でした。3mのテーブル仕様加工機です。付き合いのあった方からご紹介頂き、加工機の更新の時期だったのですぐに福井から説明に来てもらいました。他社よりもバージョンが多く、顧客のニーズに応えてくれそうだと感じたので見積もりを頂き、性能の良い機械だということがすぐ分かりました。
長尺NC加工機を稼働した効果はいかがでしたか。
3mのテーブル仕様加工機で、通常のものより出力を上げ、ATCの本数を増やして納品してもらいました。工場で稼働させると、まず位置決めの精度が高い上に、スピードがかなり速かった。それまで使っていた同じスペックの機械と比べて、加工スピードは約1.8倍に上がりました。
利便性でいうと、ヘッド周りがスッキリしていて、機械の剛性も高い。それで不具合が出にくい構造になっていますね。操作パネルも可動にしてもらったので、プログラム入力の操作性も高く、使いやすい。他メーカーだと、パネルは機械に固定される場合が多いので。そうした面も含めてトータルで生産性が上がり、以前の機械より約2倍の加工量をこなせるようになりました。効果が出たので、4mのエアーバイス仕様機、6.5mのテーブル仕様機も追加で購入させて頂きました。
イワシタ製品の良さはどこにありますか。
一言でいうと、「ユーザーのしたいことに応えて頂ける」点ですね。イワシタさんはニーズに対する反応が早く、こちらの要望をできるだけ汲み取ってくれます。大手の他社さんなんかですと、うちの仕様はこうなんです、オプションはありません、と融通が利かないことが多いんですよ。イワシタさんとのそうした細かいコミュニケーションの積み重ねが、弊社の生産工程の改善につながっています。
今後の展望と、イワシタ製品への要望をお願いします。
現在弊社の受注の3〜4割は、工業ライン用のLED照明ボディの加工です。これはアルミの押出材で、3〜4mの長尺に、とてつもなくたくさん穴を空けます。加工精度でいうと、位置決めには0.1mmの精度が求められます。他ではなかなかできない加工なので、うちの強みなんですよ。こうしたハイスペック加工の需要はこれからさらに伸びて行くでしょう。
イワシタさんの加工機は、「長尺ができて、コンパクトで、スピードが速い」のが魅力だと感じています。そうした強みと機械精度をしっかり維持しつつ、モーターの容量をアップしてパワーと剛性があり、ドリルも太くて鉄も軽々削れますよ、という製品のニーズは多いのではないでしょうか。そうした加工機があれば、これからも次々に導入して行きたいですね。
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